創業10周年を迎えたBDK Parfumsが発表するのは、厳かな新作オードトワレではなく、Eau de Lessiveの第3弾。今回はパリの打ち放しコンクリートに着想を得ている。この試みは、メゾンそのもの以上に、今という時代について語っている。
特別な機会ではなく、日常を香らせる
限られた人々に向けた高級香水は、長らく「特別」という概念の上に築かれてきた。一夜のための香り、希少な原料、箱に収められた物語。主力製品の一つを「Eau de Lessive」と名づけることで、BDK Parfumsはその逆を選ぶ。最も家庭的で、最も繰り返され、最も華やかさから遠い行為をそのまま名指しし、1本40ユーロの欲望の対象へと変えるのだ。
この試みは単なる挑発ではない。現代のラグジュアリーが、その正当性を機会の希少さではなく、ありふれたものの洗練に求めるようになったという、より深い傾向を示している。
都市のエネルギーを宿す素材、コンクリート
このÉdition Concrèteでは、調香師Anne-Sophie Behaghel(Flair Paris)が、打ち放しコンクリートのミネラルなノートをオレンジブロッサムと組み合わせた。シリーズのこれまでのバリエーションでは、まだ試みていなかったアコードだ。プレスリリースはパリ建築のエネルギーや、コンクリートが「建築の進化を助ける」力に言及している。しかし、長らく冷たく無機質と見なされてきたこの素材が、柑橘とオレンジブロッサムに出会うことで、思いがけず、ほとんど家庭的ともいえる柔らかさを伝えることまでは語っていない。
トップはオレンジ、ベルガモット、マンダリン。ハートはプチグレンとアルデヒド、ベースはサンダルウッドとホワイトムスク。最も揮発しやすいものから、骨格を支えるものへ。この香りの構成は、ほとんど建築のような論理に従っている。

独自性を掲げ続けた10年
3作目のEau de Lessiveは、型破りであることを偶然ではなく自らの署名としてきたメゾンの10年を記念する。旅、錬金術、家族の秘密といった英雄的な物語がますますあふれるニッチフレグランス市場で、BDKは10年間、私たちが決して目を向けないのに、毎日その匂いを嗅いでいる日用品の物語を語ることを選んできた。
愉快で、少し目まいのする問いが残る。洗剤の匂いがラグジュアリー製品になるのなら、明日、まだ平凡なままであるものを表すために、何が残るのだろうか。
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