Grand Balラインでは、メカニズムはケースの裏側に隠れない。Diorはそれを表側に置く。このコレクションの十五年来の署名である表側のローターは、構成の独立した要素となる。新しいMuguetとMuguet Fleuriのバリエーションで、この構造はスズランに着想を得た、マザーオブパールとダイヤモンドの装飾を纏う。
こうして4つの作品がコレクションを拡張する。この選択はGrand Balの言語と一貫している。ムーブメントがドレープや量感、そして出現の問題でもある、クチュールの視線から時計づくりにアプローチするということだ。
モチーフとなるメカニズム
ここでの表側のローターは、単なる装飾的な役割を果たすのではない。それは時計の視覚的な出発点であり、その周りにマザーオブパール、宝石、花のモチーフが広がる。この配置は、メカニズムの内部と目に見える表面とのあいだの通常の関係を逆転させる。つまり、物を動かすものが、その物のアイデンティティに直接関わっているのだ。
MuguetとMuguet Fleuriは、Diorのコードに沿いながら、それを文字どおりに図解しようとはしない。花は何よりも、軽やかさと希少性の語彙を組み立てるために用いられる。その結果は、ジュエリーウォッチと機械式の物体の境界に位置し、どちらか一方の次元がもう一方を消し去ることはない。
時計づくりの視点としてのクチュール
誕生以来、Grand Balは一つの独自の考えを打ち出してきた。時計は、舞踏会のドレスに着想を得た構造を備えながら、そのムーブメントを引き受けることができる、というものだ。この連続性が、このコレクションが単なるセッティングの積み重ねよりも、メカニズムの演出を重んじる理由を説明している。
これらの新作は、Diorの時計づくりに独立した章を加えるものではなく、すでに存在する文法を明確にするものだ。メゾンDiorは、スズランとともに、機械的な機能そのものがスタイルの記号となる取り組みを、こうして続けている。




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